2012年11月11日日曜日

日韓「Do You Remember?」の件



 今日の新浪ニューストップ欄に、「日本右翼在美登广告描述慰安妇遭遇为卖淫」というニュースが掲載された。この記事の内容を簡単に説明すると「日本の右翼がアメリカの広告に『慰安婦は実は売春でした』という記事を載せた」という内容である。

 「Yes, We remember the facts.」というタイトルで日本の39人の自民党、公明党、無所属の極右翼などがニュージャージー州の地元新聞に上記の内容の広告を掲載した、というもの。

 韓国の知識者層が「Do You Remember?」という見出しで慰安婦問題をアメリカの新聞に掲載したが、ちょうどそれに答えるようなカタチになっている。

 日本でニュースになっているのかな?と思ったけれど、やっぱり大きくは取り上げられていないようではあるが、こんな記事を見つけたので掲載
櫻井よしこ氏ら有識者が米で慰安婦の意見広告、韓国で「歴史の歪曲!」と物議に(livedoor News)
http://news.livedoor.com/article/detail/7126010/?utm_source=m_news&utm_medium=rd

 今回のニュースを面白がっていいかどうかという問題はさておき、個人的に面白がれるポイントは、「他国のメディアを使って世界に向けて政治的な主張を発表する」という方法である。

 そして韓国側の広告が写真を大きく使った表現なのに対して、日本側の広告が、文字だけのいわゆる「新聞記事」的な内容だった事、もチェックポイントの一つ。韓国の出した広告が表現的にいいかどうかはさておき、また、日本右翼の広告も、内容はさておき、もう少しグラフィカルな方法ができなかったのかなあ、と思ってみたりもする。政治に携わる人たちの中にはまだ「グラフィックのパワー」を意識している人たちが少ないって言う事か?

 お金さえ払えばこのような広告が、たとえその国のニッチな主張であったとしても、あたかも大多数の意見であるかのように伝わりかねない、ということが起こってしまうのである。

 そして今回のような、「他国のメディアやら何やらを使った政治的な広告合戦」が今後もっと増えていくような気がして来そうな気もしつつ、広告にちょびっと携わる人間の一人として、警鐘を鳴らしておいた方がいいかもしれないと思い、あまり中国に関係ないかもしれないが、ここに少し取り上げてみたのであった。


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