2012年10月27日土曜日

神秘の国~日本




 日本にいると日本っていう基準が「普通」だと思ってしまうところだが、やっぱり外から見れば違和感やらを持ってみられる事って多々あるわけだ。

 個人的には特に国外に住むようになってから、日本は「世界的にみてナンか不自然な国」だと感じるようになった。
 強いて言えば、「きれいすぎる」というところに違和感を思っているかもしれない。というのも私の場合、日本に帰ると花粉の有る無しに関わらず急に鼻炎が発動し鼻水が垂れて仕方なくなる(笑)。中国人に言わせると、それって日本が「きれいすぎる」せいだそうだ。中国の大気汚染の方が日本のきれいさに比べて「求める価値がある」とは思えないが、アレルギーの発症は非常に困る。

 そんなコトを考えさせられる特集が中国のネット上に組まれているのを日本人はあまり知らない。しかもコレ、中国最大手検索サイト「百度」のニューストップにかなり長い事乗っかっているので、中国人の中ではきっと非常にメジャーな「日本」になってきているコトだろう。

 このサイト、ただ写真を集めただけなのだが、確かに日本人が見ても不思議な光景がたくさんあり、結構面白い。というか目の付け所がいいのかなんなのか、カナリ笑える。やっぱり日本って変な国だなあ、と思い知らされながら、こんな不思議な日本文化に育まれたことを誇りに思ってしまう私はやっぱり日本人なのである。

神奇的国度 拍你不知道的日本(神秘の国 あなたの知らない日本の実録)

2012年10月20日土曜日

上海にコンランショップができた!



 上海にコンランショップができた!
 というので、早速嫁と視察へ。というかかなり嫁に引っ張られて視察へ。
 宜山路という家具屋や建材屋がやたら集まったエリアに、ちょっとオシャレなお店を集めたたたずまいの建物があり、コンランショップはその中にひっそりとたたずんでいた。
 
 「ひっそりと」というのも、ココ、土曜の昼過ぎという絶好の時間帯にほとんど客がいない。建物全体を眺めても片手で数えられるんじゃあ、というくらいに人がいない。確かにまだできてない店舗とかもあり、本始動ではないもかもだけれど、これじゃあちょっと経営大丈夫??という気分だ。

 中に入ると、久しぶりにホンモノのデザイナーズ家具達を前にして、やっぱりホンモノって素晴らしい!と思いしらされる。中国最大のECサイト「淘宝網」で「イームズ」を探せば、それこそ100元代でイームズチェアが出回っているのである。レプリカというか、海賊版というか、パチモノというかだが、コレだけ安く出回っていれば、お金のないフツーの人たちとしては「まあいっかな」とついつい購入してしまうのも分からなくない。というかスゴーく分かる(笑)

 コンランのあるこのスペースには、BoConceptとかNatuzziとか、いわゆる「好い」デザインで有名なお店のホンモノが並んでいるところが画期的といえるかもしれない。
 いままでネームバリューの無いセレクトショップはあったものの、こういうホンモノの店は非常に少なかったからだ。今や「車」にしても「ブランド品」にしても、「ホンモノ」が溢れ、中国の消費者もはっきり言っていままでの「ニセモノ」では満足できなくなってきている、という背景が見え隠れする。
 
 天気がいいのでチャリンコで出かけたが、帰りはサドルの固さでひたすらにお尻が痛くなり、立ち乗りで帰宅。上海はアップダウンがないのでチャリンコには優しいのだが、チャリンコはお尻には優しくなかった。

並木道をさっそうと走っていく嫁

上海コンランショップオフィシャルサイト:http://www.conran.cc



中国のサッカー:中田 イン 杭州


 杭州に「岡ちゃん」こと岡田監督が就任したのは今年の始め。
 「弱っちいチームを鍛えてがんばっている」と、割かし上海では暖かく見られているようだ。というのも上海には「申花」というプロチームがあり、今期はアネルカとドログバの超大補強で余裕綽々な面もあるのだろう。もしくは降格争いに属しているチームに対する慰めか?
 現在全16チーム中、上海申花は9位、杭州緑城は12位である。どっちもどっちか…

 そんな杭州緑城に、今日は中田英寿がやってきた!というのが話題になっていた。
 実は中田は中国でもスゴく有名だ。選手としてもモチロンの事、引退後の動きもしっかりとチェックされているのがすごい(中国語版エスクワイアの表紙で半裸になったりもしている)。もちろん中田も中国のファンサービスをと、中国版ミニブログの「微博」にもページをもっており、英語や日本語でコメントを入れたりしている。が、今年は1月1日の「HAPPY NEW YEAR!!」のコメントを最後に音沙汰がない…。それでも10月20日現在、2828201人のファンを抱えている。

 中田は今回の訪問で、リップサービスかどうか分からないが、「杭州緑城のグラウンドは、世界でもトップクラスにいいコートだ」、というコメントを残している。日本のどのチームのものよりも、ひいてはイタリア、イングランド、はたまたバルサのグラウンドにも引けを取らない、と言うコメントに、ちょっと気になって杭州まで行ってみたくなってきた。

 今日は黄龍で貴州のチームと試合があり、中田はそれを見て日曜に日本へ帰る、というスケジュールらしい。黄龍と言えば、日本では九寨溝の名前で有名な、中国を代表するめっちゃきれいな世界遺産のあるところである。今は観光にも最適なシーズンで、中田むしろ観光のついでに来たのか?!と勘ぐってしまうのは自分だけか?

 岡田監督はといえば、杭州のU-17U-19の監督にも就任し、コーチ陣を今回日本から呼び集め、もともとの中国コーチ陣を実質解雇するようなカタチになりそうだ。こんな時期だし記事の内容も、どうしたって「日本人に解雇されて行く先を無くしたかわいそうな中国人」的な書かれ方をされているので、岡ちゃん大丈夫かな、と思ったが、記事へのコメント欄には、割かしチームの日本人化に賛成の意見が多かった。
 この時期ありとあらゆる日本のwebページが荒らされている中で、こんな歓迎ムードなのはそれだけ中国サッカーへの不信感と日本サッカーへの羨望があるのだろう。
 記事を見る限り、中田も非常に好意的に受け入れられているようである。がんばれ岡ちゃん!

 杭州緑城×貴州人和、現在ハーフタイムを迎え1対1。


中田英寿与冈田武史亲切交流


2012年10月18日木曜日

中国の『江南スタイル』



 世界中で狂ったようにヒットしていると騒がれる韓国のPSYによる『江南スタイル』は、中国でも例に漏れずヒットしているようだ。

 上海の最有力芸能情報誌『南都娯楽』の今週号の表紙を飾り、且つしっかりとその熱狂ぶりが巻頭8ページの特集を組まれるにまで至っている。もちろん韓国語は早々と中国語版に置き換えられ、カラオケでも絶賛選曲中らしい。PSYは中国では「鳥叔」と呼ばれ相当に親しまれているようだ。

 この曲のタイトルにもなっている歌詞「オッパ、カムナムスタイル!」の部分は中文版ではなんと、「偶把肛门塞!(人形で肛門を塞げ!)」と翻訳され中国人のドギモを抜いた。

 恥ずかしながらつい最近ようやくこの熱狂を知った私は、同僚に「江南スタイル知ってる??」と聞いてみた。「モチロン!」という彼はなんとケータイにダウンロードまでしていたのだった。

 一方で日本の状況を知らない私としては、竹島の件もあったしこーいうの入ってきてるのかなあ、と懸念してみたが、案の定?たいして盛り上がってないようですよね??そんな日本の「江南スタイル」の状況を分析した記事があったので下記にリンクを貼っってみた。ご参考いただきたい。

 やっぱりメディアの情報工作って恐ろしい。

中央日報:「江南スタイル」日本でヒットしない理由は?=米紙 


中国孤立中


 中国では今のトコロ今回の国政の失敗を声を大きく言う人はあまりいない。

 というのも国への批判は共産党への批判であり、それはあってはならないこととして声を大にさせない国政をとっているからだろう。

 とはいえ、今回の日本への多数の「暴挙」は、どうしようもなく国際社会に向け「中国ってやっぱりそーとーヤバイよね」というダークネス中国のイメージを決定的に印象づけたようにも思える。そういう「無法」の「ヤバイ」集団としての認識は、現在の国際社会において非常に「マズイ」立場に追い込まれてしまうコトに繋がりかねない。現に、「無法」の「ヤバイ」集団としての認識された中東の某国家は、「合法」と「正義」の名目のもと、実に「堂々と」国際社会の面前で「処理」されている事実がある。

 であるならば、それを避けていこうとするならば、これはなんだかんだ国民が「中国ってみんなが思っているよりもずっとまともでステキな国なんですよ」という声を上げ、国は党のあり方が多少なりとも変化していく事を余儀なくされようと、事実上国民の声を聞いてる、「すごく民主的な合法国家ですよ」、という姿勢をアピールしていかざるをえないのかもしれない。それが国策として作られた「ウワベの民主主義」であろうとなかろうとだが、こうも国際化してしまった中国では「ウワベ」は簡単に見破られかねないので、ソコはある程度「腹をくくる」必要があるかもしれないが。

 既に経済成長の行き詰まりが決定的になりかけている感のある中国で、国際社会からの制裁は非常に不利だし、もう少し「いい子」を演じてみてもいいのではなかろうか?と個人的には思うのだが、根がジャイアン的な中華思想ではなかなかそれではメンツが立たないのか?

 外からのダークネスなイメージはどーにもならない事実なのだが、中国国内的にはそうした見られ方は「被害者」と受け止められてしまうのもまた困ったジャイアンなのである。


こんな記事もありました:アメリカ(在住日本人)目線の中国 by MSN