2012年9月20日木曜日

『文革まであと一時間』


 デモの報道は世界各地で行われているようで、やっぱりそれに付随するように世界各地で反日デモが現地の中国人によって行われたようである。

 一方で私の周囲の中国人は、今回の出来事に関してかなり冷静な態度を保っている。日本人の友人を持ている私の友人はさすがに今回のデモに参加したりする人間はいなかったが、そんな彼らを差し引いても、周囲の中国人は非常に冷静に見ている、というのが私の印象である。

 先日のブログに紹介したレストランのウェーターしかり、私の住んでいるアパートのまわりの人たちも、いつも通り会えばニコリと「ニーハオ」を言ってくれ、その度に心がホッとする。

 昨晩中国人の友人がミニブログでシェアしていた記事が興味深いのでココで紹介したい。
 タイトルは『第二次文革まであと一時間』というもの。(内容は長いのでざっくり要約、原文は文末に。)

 「あの」文化大革命ーたくさんの民間人、知識人が殺され、皆が貧困に苦しんだ暗黒の革命ーが過ぎ去って以来、何が変わったか?
 既にあの「文革」以来30年が過ぎ去っているのに、相変わらず言論は抑圧され、紅歌(共産党讃歌)が歌われ、共産党スローガンが叫ばれ、数々の不条理な破壊行為が黙認されている。
 実際のところ我々の心は、あの「文革」以来、実はまだほんの「1時間」も経っていないのかもしれない。

 現在、我々は尖閣諸島をはじめ数々の対外問題に直面している。それでも、今我々が抱えている「文革」の病に比べれば、私には取るに足らない問題のように感じられてならない。

 今後2、30年のうちに、はたして文革を根底から消し去る事ができるだろうか?
 私は決して楽観しない。
 なぜならホンの「1時間」の間に、一切合切が変わることができるからだ。
 あらゆることが起こりうる。

 今、私たちと「文革」との距離はたった「1時間」だ。
 だけれども、明日はどうなるか、誰が分かるだろう。

 私には分からない。
 私には全く分からない!


 この内容、今日もう一度確認しようと彼のシェアしたページを覗いてみたところ、案の定すっかり消し去られていた。(この内容はそれを見越して保存しておいたものである)

 「文革まであと1時間」という興味深い内容だが、私は私自身が身近に感じる中国のみなさんの暖かさの方を信じていたい。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿