2012年9月22日土曜日

『将棋盤から飛び出した駒』


 「知識人」というのはナカナカおもしろい表現だとおもう。「知識」ってフツーは誰にでもあるはずなのに、「知識」を取り上げてくくってしまうってコトはそーとーな「知識」に溢れているのか、それともその他大勢がおバカだと言いたくてしょうがないのか。

 中国では「知識人」のことを「知識分子」と呼ぶようだ。文革の頃は「知識分子」が主な標的になったのはよく知られている事実である。

 現代中国を代表する「知識人」として今や絶大な支持を得ている韓寒さんをご存知だろうか?
 文化人としての面が取りざたされるが、彼はF1レーサーとしても有名である。そして驚きなのはなんと1982年生まれである、という事実である!なんとまだ若いのだ!
 昨年のクリスマス前後には中国についての思想を文章にして3日連続で発表したり、都度都度話題をかっさらう「時代の人」なのである。

 そんな彼が、先日の9月17日に、最近の島問題に触れた文章を自身の微博に発表している。
 タイトルは『跳出棋的棋子(将棋盤から飛び出した駒)』というもので、非常に興味深い内容だ。コレまた長いのでココで全文を紹介する事は避けるが、文章の最後の部分だけ取り上げて紹介したい。

8、 
 愛国のコートをまとったからって同胞に危害を加えたり、好き勝手に暴力を発散していいなんて思っちゃいけない。たとえ他の人がだまって見過ごそうと、そんな事を続けていたって自分自身にいい事なんてありゃしない。

 主人は未だに酒瓶をふるまっているのに、あなたはとっくに酔っぱらってしまった。主人がようやく自身のコップに酒を注いだ頃には、あなたはもう泥酔で取り乱してしまっており、それを主人は快く思わない。

 主人はあなたに「ほろ酔い」であってほしいのだ。永遠のほろ酔い。「ほろ酔い」は催眠にかけやすいが、暴れ回られては危険を招く。

 将棋盤から飛び出した駒は、たとえ国旗を羽織ろうと、結局のところただの捨て駒にすぎない。



0 件のコメント:

コメントを投稿